【Excel】Tabキー使ってる?エクセルの作業スピードを格段に向上させる小技集 Vol.1
こんにちは。
仕事柄、毎日エクセルを使用するのですが、ショートカットキーなどの小技を知ることで作業スピードが格段に早くなることを実感します。
ほとんどタイピングみたいに使っていると慣れる、早くなる、という領域なので、是非意識的に使ってみてほしい小技をまとめてみました。
ちなみに、ターゲットとしては日頃多量のレコードの取りまとめを行い、数表化する、計算する、見積書を作る、などの事務から分析作業の初心者の方を想定しています。
Tabキーで関数打ちを高速化
おすすめ度:★★★★★
イメージとしては、携帯での文字入力の予測ワード変換ですね。
コーディングの仕事をしている人ならテキストエディタでお馴染みのTabキー操作ですが、エクセルでも関数を使う時に僕は多用しています。
例えば、大人気の関数VLOOKUPですが、
=vl
とセルに打ち込むと以下のように表示されます。
A1セルの下にVLOOKUPが表示されているのがわかります。
あなたの打ちたい関数ってこれですか?と言ってくれているんですね。ここでTabキーを押すと、
このように=VLOOKUP()まで一発で入力が完了します。エクセルのバージョンにより異なりますが、僕が使っているmac版のエクセル2016では括弧閉じまで自動で入力され、最初から括弧内に入力できる状態にしてくれます。
もしもキーボードで、=vlookup()と書いてからマウスで括弧内にカーソルを合わせて・・・とかやっているのであれば、これだけでも多分3倍以上作業スピード上がりますよ!
セルの書式設定の高速化 CTRL + 1
おすすめ度:★★★★★
エクセルの作業スピードを上げたいと思ったら、とにかくマウス操作は極力排除して、キーボードでの作業を徹底する、に限ります。
・罫線をつける
・フォントを変える
・インデント
・表示形式などなど...
ちょっとした数表を作るにもセルの書式設定の変更する作業からは逃れられません。
で、ctrl + 1を押すとマウスの右クリックでやっていたであろうセルの書式設定を呼び出すことが可能です。
マウスの右クリックだと、セルの書式設定って結構下の方にあって、押し間違えたりとイライラしたり、、作業能率を下げる大きな要因なので呼吸をするようにCTRL + 1を押せるように慣れると良いですよ!
※mac版エクセルだとcommand + 1ですね
体に染み込ませたいセル編集モード切り替え F2
おすすめ度:★★★★☆
セル内の編集をする時、F2キー使ってますか?マウスでダブルクリック派?いきなり文字入力?色々ありますよね。
もしかしたら宗教とか慣れとかそんなところなのかもしれませんが、僕は断然F2キーに慣れることをおすすめします。
F2キーは、単にセル内の文字入力をする時に、I字の何かがカッチカッチってなるだけのものではありません。
・コマンド
・入力
・編集
の3つのモードを切り替える操作なんです。
コマンドモードってのは、現在選択しているセル自体の編集をするモードです。セルの外周を線で囲う罫線とかの設定がそうですね。
入力モードと編集モードはかなり違いがわかりにくいのですが、関数を使った作業時にとても違いが感じられます。
例えば先程、VLOOKUP関数を打っているときにですが、
Tabキーで打った直後って左下にちいさ〜く入力って書いてますよね。この状態でキーボードの方向キーを押すと下図のようになります。
関数って「このセルとこのセルを組み合わせて〜」みたいな処理をするので、入力モードにおける方向キーは、どのセルを処理するか(選択するか)を方向キーで選ぶ操作になってます。
一方、同じ状態でF2キーを一度押下すると、左下の先程入力となっていたところが編集に切り替わっているのがわかります。
この状態で同じく方向キーを押すと、セル内の文字入力位置が変わるようになるんですね。(上図では括弧内にあった入力位置がKとUの間に移動しています)
使いたい関数を誤入力したとか、Tabを押すタイミングを間違えた時に編集モードにして関数を補正し、括弧内に入力位置を合わせてからF2キーを押して対象のセルを選択する。
みたいな操作をキーボードだけで完結するにはF2キーが必須になります。
※余談ですが、F1キーを押すとExcelのヘルプが立ち上がりますが、情報量が多量にあるからか動作がとても遅くなります。
慎 泰俊氏の著作に影響を受けて、ですが、僕のキーボードではF1キーのご入力を防ぐため、キーを取り外しています。取り外し方は物理的にもいでいるだけなので真似る方は自己責任でお願いしますね笑
まとめ
Excelのテクニックってまだまだ山ほどあって、それを網羅しようとすると本屋に売ってる辞典みたいな厚さの本になっちゃうんですよね。
その全てを一からマスターしようとすることって、パソコン教室の先生を目指している人以外は効率がよくない学習法だと思うので、僕と同じような仕事をしている人に向けて、今回のような少し内容を絞ったエントリーを今後も書いていきたいと思います。
では!
ここまで読んでくださった方なら一読いかがでしょう?
はてなテーマDUDEで更新日時が自動で表示されるようにカスタマイズしてみた
こんにちは。
今日は先日感銘を受けたスマホの音声入力(立花 拓巳さんが紹介されていました)でブログを書いています。
これ本当にすごいですね・・・、2,000字オーバーが5分くらいで書けました。
これからも超多用していこうと思います。
さて、今日はブログのカスタマイズネタです。
パソコン版でこのブログを見て頂ければサイドバーで確認することができますが、現在のデザインを中心に大幅に改装中です。
かっちょいいブログを目指して色々試行錯誤中ですが、昨日やってみたカスタマイズがあります。
<2019/1/31追記>
レスポンシブデザインと簡単なカスタマイズに魅力を感じ、はてなテーマをContentsに乗り換えました。まさか自分が書いた記事を見ながらになるとは思いませんでしたが(笑)更新日時が自動で表示されるカスタマイズを導入出来たので、どんなテーマでも一応お役に立てると思います。
更新日時を自動で表示させるようにしたい
エントリーの上段に投稿日時がありますよね?この横に更新日が入っているブログをたまに見かけます。
読み手にとって、2年まえに書かれた記事なのか、先月更新された記事なのかの情報の鮮度って凄い重要じゃないですか?少なくとも僕は結構意識しちゃうんですよね。
それでいつも、せっかく過去記事のリライトをしても更新日が1年前のままじゃちょっともったいない感じがしてて、かといって投稿日時を都度都度その日の日付にするのもちょっと気が引けるし、、、僕のブログにも更新日時が自動で出るといいなぁって常々思ってました。
どうやってやるのかなぁと調べると、なんだか結構めんどくさそう。
※実際に面倒くさい的なコメントも。こういうのを見ると僕みたいな雑魚ブロガーはひよりますね。
実際には以前から少し調べてみていたのですが、重い腰を上げて、昨日はやっとチャレンジしてみたんです。
現在のブログの環境について
僕は、CATNOSEさんが作成されたはてなブログのDUDEというテーマを使っているのですが、基本的にこのブログデザインのカスタマイズは全部コピペです。
例えばグローバルメニューはシロマさんとか、
その他は先日の記事でも紹介していますが、
いずれの参考サイト(ブログ)は懇切丁寧!コピペの方法まで紹介してくださっているんですが、あんまり僕が欲しかった更新日時の事について語ってるブログってなくてですね。。
今回1番参考にさせていただいたのが、これもシロマさん作成のテーマですが、Brooklynというはてなブログのテーマ用に最適化された更新日時が自動で表示されるJavaScriptのコピペ用コードを書いてくださっているつばささんの記事です。
ただ、そのままのコピペではCSSがBrooklyn用に最適化されているため、当然といえば当然ですが表示がおかしくなってしまうんですよね。
なんか文字がデカイし、アイコンが□になってて、背景も黒い・・・
わかる人にとっては、「そんなもんCSSカスタマイズすればいいだけでしょ」って言う感じだと思うんですけど、僕みたいにHTMLもCSSも詳しくなくて、まさに今勉強中なんです!って言う人にとっては結構辛い。
このDUDEも"一瞬でおしゃれになる"っていう評判を聞きつけて、おしゃれブログ作りたい!と言うことで即導入したわけですが、
ちょっとDUDE用の独特な(かっちょいい)フォントとかも入っててどうやったらこの更新日時もがいい感じに出てくるのかで、2時間くらいもがいてみました。
もし、次にDUDEを使っている人でチャレンジする人がいた時に、10分くらいでできるように紹介できたらと思います。
ちなみに試行錯誤後のあがりとしては以下のようになりました
手順
まずは先ほど紹介したつばささんのエントリーからはてな一般会員の人は上段のJavaScriptのコードを、PRO会員は下段の方にあるAMP対応というほうのJavaScriptのコードを自分のブログにコピペします。
場所はデザインの設定から記事下に僕は貼りました。上でも下でも良いみたいですが、たまたま僕が記事下の枠を全く使っていなかったので、わかりにくくなることが嫌だったので。
※こういうコードの類ってちゃんとメモで区切ってキレイにしたいところですよね。。でもメモ書きのやり方さえ僕はおぼつかないところなので、ちょっとこれはおいおいやっていきたいと思います。
JavaScriptをコピペしたついでに、更につばささんの記事下のほうにあるCSSもデザインCSS欄にコピペします。直後の表示はDUDEの場合だとさっきみたいな感じになるんですね。更新日時と投稿日時のところのフォントだとかアイコンだとかの違いがあって、あんまりイケてない感じがあります。
↑これです
これをなんとかして左側の投稿日時と同じようなデザインになるようにしたい!ってことで、Google Chromeの機能にある検証って言う機能を使いました。検証モードで具体的に投稿日時のあたりを選択すると、それがどういうCSSになってるのかって言うのが、右側のほうにですね、出てくるわけです。
※ぶっちゃけ見てるところがあっているのかはわかりません笑
検証モードで見えている投稿日時のCSSと並べて差分を確認します。
(恐らく)DUDEの投稿日時のCSS
.date a {
color: #383838;
text-decoration: none;
font-size: 74%;
letter-spacing: 0.1em;
font-family: 'quicksand', sans-serif;
}
Brooklynに最適化されたCSS
.lastmod {
color: #f0f0f0;
background-color: #111;
padding: 5px 6px;
text-decoration: none;
font-size: 90%;
display: inline;
margin-left: 10px;
}
.lastmod::before {
margin-right: 5px;
padding-left: 3px;
font-family: FontAwesome;
content: '\f021';
}
多分ですが、フォントサイズの90%と74%とか、フォントサイズがクイックサンドみたいなあたりが差分っぽいですよね。そうやって差分を確認しながら調整してみたのが以下のとおりです。
DUDEに最適化されたCSS
.lastmod {
color: #383838;
padding: 5px 6px;
text-decoration: none;
font-size: 74%;
display: inline;
margin-left: 3px;
font-family: 'quicksand', sans-serif;
letter-spacing: 0.1em;
}
.lastmod::before {
margin-right: 5px;
padding-left: 3px;
font-family: FontAwesome;
content: '\f021';
}
↓するとこんな感じになりました
だいぶいい感じになりましたね!だいたいオッケーなんですが、なんか頭のアイコンが□のままでイケてないんですよね・・・って、これもつばささんのエントリーにしっかり書いてありましたね。
アイコンが表示されない場合はWEBフォントの設定がされていない可能性があります。その場合は、 <link rel="stylesheet" href="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/font-awesome/4.5.0/css/font-awesome.min.css">上記の1行も追加してください。追加する場所は「設定 > 詳細設定 > headに要素を追加」になります。
リライト好きな方へおススメしたい最終更新日を自動で表示するカスタマイズ - つばさのーと
正に書いてある通りの場所(headに要素を追加)にコードをそのまま、コピペ貼り付けするとちゃんと更新のアイコンを表示されるようになりました。
やったああああ!めでたしめでたしいいいい!!!
余談
ということで憧れの更新日時が自動で出るようになったわけですが、気づけば過去記事のリライトばっかりやってました。
いいからリライトはほどほどにしてちゃんと新規記事いっぱい書かねばですね。
音声入力という強力なツールをゲットしたので多用していこうと思います。
前にしゅうさんも言ってましたが、ブログ用のネタ帳に書いておくってやってるんですけど結構書かないんですよね、意外と。
気分が乗ってる時に一気に書くっていうのがやっぱり大事みたいなんで、僕もちゃんと続けていくために、できれば書き溜める位にしていきたいです。本当に毎日更新している人とか超すごいですよね・・・
脱線しましたが以上!
では!
新社会人・若手社員に贈る、資産形成に向けて今、知っておいて欲しいこと
こんにちは。
今年の春から新社会人になられた方々は、最初のボーナス(初回は少なめかな?)をもらって、学生時代に比べて生活に多少のゆとりが出てきた頃かと思います。
そんな新社会人に向けて、僕なりの資産形成に向けた「まずは最初にこれやっとけば良いんじゃない?」ということを個人的な経験と反省を踏まえて紹介したいと思います。
資産形成を考える意味
月並みな言い方ですが、昨今の社会保障の先行きを想像するに、私達(私は今アラサー)の世代はお先真っ暗であることは改めて言うまでもない周知のことかと思います。
一方で、自分とその家族という範囲に限定して考えれば、本人の努力によりある程度は対策を練ることは出来ると思っています。その一つの手段が今から考える資産形成です。
少し前にピケティー氏の著作が話題になったことがありましたが、ざっくりとした結論としては、お金持ちはよりお金持ちになっていく、ということと聞いています(ごめんなさい、僕はじっくりとはこの本と向き合ってはいません)
サラリーマンや自営業など、自身の労働力(技能×時間)を原資に収入を得るスタイルでは、いかに質・効率を高めても限界がある一方、お金持ちは資金を使って投資を行い、それによって新たな資金を稼ぐことから、技能や時間の制約にとらわれず、資金があればあるほど際限無く更なる富を得ることが可能となるからです。
富裕世帯に生まれた方なら最初からステージが異なりますが、僕のような一般家庭育ちであれば無一文からのスタートであり、同じような境遇にいる方々は是非新社会人である給与所得初年度から考えて貰えれば。
将来自分が手にするお金の総量
新入社員として入ったばかり、これからの人生で定年まで働き続けるかどうかなんて誰もわからないところですが、ざっくりとその収入は試算してイメージを持っておくことは有意義かと思います。
例えば、一生サラリーマンである人においては、生涯年収は概ね2億~3億の間で推移するケースが多いと言われています。これを年収換算にすると、ストレート入社の大卒23歳から65歳までの42年間を平均年収500万〜600万とすれば前述のレンジに収まるイメージです。
サラリーマンの強みは「収入が安定している」ことであり、こうしたシミュレートには向いている環境です。
サラリーマン収入だけで築ける資産の最大値
まずは長期的な目線で収入と資産形成を具体的にイメージしてみます。
単純計算で、もし1億円の資産を築くことを目標とした場合には、サラリーマンの2〜3億の生涯額面収入のうち50~67%を毎月貯金し続けることが必要になります。
ここから更に、税金等が差し引かれます。 年齢や諸条件に左右されますが、ここでも試算のシンプル化のため、全て込みで額面収入の20%が税金等で徴収されるものと想定します。
この額を見て思う感想は人それぞれ置かれている環境にもよると思いますが、 持ち家や実家暮らしで数ヶ月・数年であれば可能と答える人も、40年間、と言われるとしびれる額ですよね。。。この額の中から結婚や出産、冠婚葬祭にたまには旅行にも行きたい、となると更に非現実的な金額であることがわかるかと思います。
ここからわかることとしては、 サラリーマンの収入を貯金するのみで億の資産を築くには、相当に支出を抑えた生活を続ける必要がある(例えば、年収200万円の生活水準で入社から定年まで過ごす)ということです。生涯年収2億円の人で試算していますが、3億や4億の人においてもその分税金等が増えることから、状況を覆すほどの大きな違いはうまれないと想定しています。
その上で、資産を築くには
目標額は人により異なると思いますが、大前提として、資産形成に向けては前述の通り支出を抑えた生活にすることは基本となります。その上で、収入を増やすこともを考えることは必要になってくるかと思います。
資産形成における指南書として有名な、金持ち父さん貧乏父さんの表現で言うと、支出は自分の池から流れ出る川、収入は自分の池に入ってくる川になります。
流れ出る川の水量を抑えるには
支出を抑えるには日々の電気代や食事を頑張って抑えることよりも、抜本的な固定費の最小化を図るほうが効果的です。
具体的には、
- 車を買わない
- 携帯電話、huluなどの定額サービスの解約or低価格なサービスを選択
- 高すぎない家賃の部屋を選択
- 生命保険料、確定拠出等各種控除の知識を得る
- ポイントを冷静にコントロールする、クレジットカードを利用する
- ふるさと納税を行う
などです。
後半は支出自体を抑えるというよりも、支出の方法を意識することにより一定率の還元を得る方法になります。
収入の川を増やす(最初は本数、次に太さ)
次に収入を増やす方法です。サラリーマンとしては以下の2種類が大きく考えられると思います
- 積み上がった資産で運用を行う
- 事業(副業)を起こす
支出の川を絞る
車を買わない
首都圏であれば、残念ながら車は完全に贅沢品の位置付けです。忙しく平日は働いているのであれば、なおのこと不要。「あれば便利」という程度であれば、カーシェアリングを使いこむことをおすすめします。
効果:月約3万円程度
携帯電話、huluなどの定額サービスの解約or低価格なサービスを選択
そもそも契約していない、という人は今後も意識的に契約しないようにするべきです。こういったサービスは「○○より品質が良く、ラインナップが多いのに安い!」などサービス間同士の比較はよく行われますが、そもそもこれまで無用であったのであれば今後の人生においてもただの贅沢品になりえる可能性が高いです。
携帯電話について、昨今の情勢を鑑みて3大通信キャリアを選択する経済合理性を持った理由は特に無いでしょう。お手元のiPhoneを即座に格安SIMに切り替えて使うべきと言って過言ではないと思います。
効果:月約5,000円程度
huluなどのVODサービスについては、DVDのレンタルなどを頻繁に行う人は契約しても良いかもしれませんが、それもそれなりに、ということであればAmazonプライム会員がベターでしょう。
効果:月約700円程度
高すぎない家賃の部屋に住む
僕は家賃というものは、基本的に1ヶ月の自分の住環境の提供を約束されるための消費サービスと捉えています。持ち家の場合の住宅ローンは一定程度資産の前借り(分割払い)であるため、捉え方は少し異なると思いますが、賃貸の場合は問答無用で残るものが全くありません。(だから持ち家が良い、という話では決してありませんが)
平日は忙しく働き、自宅には寝に帰るだけ、などであれば尚の事、最小限に抑えたい支出ですね。
生命保険料、確定拠出等各種控除の知識を得る
直近の東洋経済の記事や漫画インベースターZで、生命保険は不要といった趣旨の記事がありましたが、僕はそうは思っていません。特に年金や保険については、あくまでも将来に対するリスクのヘッジであることが本質であるため、投資・貯蓄性の高い商品について否定されがちですが、これも昨今の低金利×株価等の高騰により保険等の手堅いサービスに今は資金を投入する必要は無いという理解です。
その上で、敢えて資産形成の観点で言えば、民間会社の保険・年金、企業の確定拠出年金のメリットは自身の課税所得※を減らせる控除が魅力的です。
※課税所得について詳しい言及はその道のプロにお任せしますが、ここでは以下のイメージで捉えておいてください
- 額面年収 = 企業等からの給与所得総額
- 課税所得 = 額面年収から厚生年金等の控除額を差し引いた額
- 可処分所得 = 課税所得から所得税や住民税を差し引いた自分の手元に残るお金
民間会社の保険や年金に加入することで、1の課税所得を減らすことが出来るため所得税の減額が可能になります。全くリターンの無い税金を減らせて、生活のリスクヘッジや一定程度貯蓄に回る保険や年金は、設計の仕方によっては全く悪いものではないと僕は理解しています。
ポイントを冷静にコントロールする、クレジットカードを利用する
買い物をしていると「当店のポイントカードはお持ちでしょうか?すぐにお作りできますが・・・」という言葉は必ずや一度以上聞いたことがあると思います。こういったことが嫌いな人は、面倒なので「今はいいです」で全てを断ってしまう人も多いと思いますが、ここはグッと堪えて一度勉強してみると良いと思います。
例えば、一人暮らしで400~500万くらいの年収をもらっている人であれば、年間の消費にあたる支出額は概ね300万以上で推移していると予想されます。クレジットカードやポイントカードは、支出額の数%が還元される仕組みであることが多いため、300万円決済している人の場合は還元率がほぼ最低ラインの1%であったとしても3万円の還元になります。これだけでもバカには出来ない額と思いますが、更に上手く運用できるようになれば2%、3%と還元率の向上が見込める世界でもあります。
では具体的に何をすればよいのか、ですが、これこそ人それぞれ支出の傾向が異なるため、是非プランを練ってみてください。
例えば、楽天市場での買い物が好きな方であれば楽天カード一択でしょうし、ネット通販はほとんどせず近所のイオンでの買い物が月の支出の大層を占めるのであればイオン系クレジットカードがおすすめです。特に傾向が定まっていないのであれば、潰しがきくという意味でTポイントやPontaポイントが貯まるクレジットカードが良いのではないでしょうか。
ちなみに僕は年に数回は確実に飛行機に乗る生活であるため、ANAのマイルが貯まるカードを利用しています。
ふるさと納税を行う
ふるさと納税は、簡単に言うと全くリターンの無い税金の支払先を自身の住んでいる自治体から別の自治体に変えることにより、いくらかの返礼品を受け取れる制度で、寄付した金額から2,000円を差し引いた額が、次年度の住民税から減額されるイメージです。
2,000円は手数料として純粋な支出となりますが、リテラシーの高い人の中では既にメリットが大きいものとして一般的になっていますが、新社会人は初年度からこの制度をしっかり理解することをおすすめします。
これもいくらまで納税できるのかは個々人の属性により異なりますが、新社会人であれば恐らく2~4万程度ではないでしょうか。以下のサイトでざっくりとしたシミュレーションが行えますので、試してみてください。
牛・豚肉や米などの食品系が多いですが、家電などを充実させている自治体も多いです。まずは試しに1万円の寄付をしてみることをおすすめします。
収入の川を増やす
積み上がった資産で運用を行う
支出の川を細くすることで、自ずと月にいくらかの貯蓄が可能になります。新入社員であれば3~5万円程度でしょうか。 一定額を超えるあたりまでは全額預貯金でも良いと思いますが、100万円を超えた辺りからは資産の分散化(アセット・アロケーション)を意識し、預貯金以外の手段について検討を始めるべきです。
具体的には株・投資信託・FX(外貨)・金・不動産などです。
これらの売買を行うには、不動産以外は証券会社での口座開設が必要になりますが、ここではネットの証券口座をおすすめしています。証券口座というと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、ネット証券だと口座開設の手続きがかなり簡易なものになっており、スマホで免許証の写真を両面とって専用アプリで画像をアップ、などで完了するものがほとんどです。
また、株などの金融商品を購入する際には証券会社へ数%程度の手数料を支払いますが、これもネット証券が格段に安く、またいくつかの証券会社では日経新聞・日経産業新聞等が無料で読める日系テレコンが付帯しているものがあります。
新入社員であれば、日経新聞の購読を義務化されているケースも会社によってはあるかと思いますが、開設・維持費が無料の証券口座で月4,000円以上する新聞代を浮かすことができます。僕も新入社員の時は、株の取引よりも日経新聞代を浮かせたくて証券口座を開いたのが投資人生の第一歩でした笑
口座を開設したら、始めは可能な限り小さい額で取引を始めてみると良いと思います。どの銘柄が良い、などの紹介はここでは致しませんが、チャートなどで過去の値動きを確認した上で、いくつか見た中であまり値動きの少ないものを選ぶことをおすすめします。
はっきり言って、初めから売却益(買ったときより高値で売却できた際の差益)を期待することは難しいと思っていたほうが良いでしょう。期待値が低いほうが精神的なダメージが少ないからです。
それよりも、何か金融商品を持っていることで、日経新聞を読む際の目線が格段に変わってくるはずで、このことのほうがとても有意義かと思います。
例えば、あなたが「みずほ銀行:8411」を100株を買ったとします。買値は1株210円。買った翌日には215円(+500円)になりました。その翌日には206円(ー400円)まで下落。当然、一喜一憂しますよね?そしてその次になぜ上がったのだろう、なぜ下がったのだろうと少なからず疑問が生まれてくるはずです。ここで日経新聞を読むことで、金融や企業の欄を読む時の姿勢が、株を持つ以前よりも相当前のめりになっていることに気がつくはずです。
こうした経験を新入社員の時からしていくことで、金融に対するリテラシーが何もしていない同期よりも圧倒的に身につくはずです。
事業(副業)を起こす
資産形成においては運用はマストですが、更にスピードを上げるにはサラリーマン収入以外の別の収入の川を作ることも効果的です。
事業といえばハードルはかなり高く感じられますが、ブログやHP運営もそうした事業の一つと捉えられますし、自分の好きなこと・得意なことを活かしてランサーズ・クラウドワークス等のサービスで収入を得るなど、手段はかなり多様化してきています。
これがおすすめ!というものは具体的にはここでは提示できませんが、新社会人にはまずは本業に力をいれつつ、こうした視点をもって検討を始めることはとても有意義ではないでしょうか。
まとめ
社会人=経済的自立と仮定した時に、学生時代に受動的に学ぶことが出来ないマネーリテラシーを早期に養うことが、最も優先すべきことだと自らの経験・反省で感じていることです。 まずはここに記載した事柄だけでも、取り組んでみてはいかがでしょうか。
では!
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続きを読む【保存版】ロード・クロスバイクを買ったばかりの人にオススメの追加アイテム6点
4月になりやっと暖かくなってきたが、今の時期は自転車乗りにとって最高の季節の一つ。
ダイエットや運動不足解消、ナイスな趣味を探して等目的は様々あるだろうが、スポーツ用自転車は老若男女問わず、運動が苦手な人でも気持ちよく汗を流せるお勧めのスポーツだ。
今回は自転車本体の紹介ではなく、スポーツ用自転車を買ったばかりの人にオススメするアイテムを紹介していきたい。
※商品紹介はいずれもAmazonへのアフィリエイトリンクとなっている点はご理解頂きたい
なお、本体に関するエントリーとしては、機械さんの記事をおすすめしたい
毎年恒例でクロスやロードバイクをまとめてくれていて、特徴を捉え分かりやすく紹介してくれている。(僕も機械さんのエントリーを見てGIANTのエスケープR3を買ってクロスバイクデビューしました)
1.工具(1,000円前後)
この後紹介していくアイテム達を自転車に取り付けるにしても必要で、とにもかくにも最低限自前で持っておいたほうが良いものをピックアップ
六角レンチ
自転車いじるならマスト中のマストアイテム
何もかも自転車屋さんにお任せ!という人以外はとりあえず持っておくべき。いや、大した値段じゃないのでやっぱり全員持っておくべき
剛性(硬さ)の点からも百均じゃなくて1000円弱くらいの物のほうが後々イライラしないですむと思います。あと、長い方の先端が少し丸くなっている奴(ボールポイント)が使いやすい。
タイヤレバー
パンクでのチューブ交換、タイヤを細いのに変えたい時とかの必須アイテム。
数百円なのでとりあえず一個持っとくと良いアイテム(自転車屋に必ず売ってるしどこで買っても大差無し)
余談だが、初めてチューブ交換をする時にスポーツ用自転車の細いタイヤの硬さに「え、なにこれ?硬すぎて絶対はめれないじゃん・・・」と絶望すること間違いなし
YouTubeでタイヤ交換とかのコツを紹介してる動画がたくさんあるので予習しておくことをおすすめします
2.ロック(1,000円前後)
スポーツ自転車を買うと必ずU字ロックやワイヤーロックを買う(買わされる)が、僕は断然このボタン式がおすすめ。
300gくらいあるので"軽さ命"の人には理解を得難いが、もしあなたが乗る自転車の大半がロングライド(1回に50~200kmとか)ではなく、街乗りであるならば絶対にオススメしたい。
- 自転車用のカギを管理する煩わしさ
- しゃがみ込んでワイヤーロックを外す鬱陶しさ
この2つから解放されるだけで相当な費用対効果。最高です。
毎朝駅の駐輪場に止めて改札までダッシュしてる人は絶対買ってください
※いくつかリング錠は種類があるが、スポーツサイクルにはVブレーキ用の商品でないと取り付けられないので注意して欲しい
※同じメーカーで鍵式のタイプもあるが、ボタン式を強くおすすめしたい。一度使うとあまりの手軽さに病みつきになります
3.23Cのタイヤ(2,000〜4,000円程度)
もしあなたが買ったばかりのクロスバイクに乗っているのであれば、当初の「なにこれ!超はえー!」の感動をもう一度お手軽に味わうことが出来る。
方法はタイヤを細いものに交換する、だ。
※数万円するホイールなどパーツ交換による軽量化も手だが、それはもう少し玄人になってからで
細いタイヤに履き替えると、転がり抵抗(地面とタイヤ間の摩擦)が減るので一漕ぎで進みやすくなるとかなんとか。そこは感覚で理解してください。
25Cのほうが摩擦が低いだろ!とか色々意見はあるものの、とりあえず32Cとか28Cあたりがデフォルトのエントリークロスバイクは騙されたと思って履き替えてみてください。
もう一点、タイヤ交換でおすすめなのが、タイヤを交換する=前輪・後輪を外してタイヤレバーを使い、チューブを取り出して・・・という工程を踏むことになるため、基本的なメンテナンス(パンク修理のチューブ交換、スプロケットの清掃など)に必要な工程を覚えることが出来る。
もっと言うと、「自転車いじるのたのしー!」を手っ取り早く体感できる。スポーツサイクルが1分の1プラモデルと言われる所以はこのあたりにありそうだ
※細いと舗装されてない道は走りにくくなる点は注意
4.ドリンクホルダー(1,000円程度)
自転車にペットボトルとかの飲み物をセットできるホルダーで、ホールドする部分のサイズが可変型でとても便利。可変型じゃないものは専用のボトルしかホールドできないものもあるので注意が必要
せっかくのスポーツサイクルを買ったなら、是非ほんの少し普段より遠出をして欲しい(本当は少しと言わずいっぱい)
乗り始めたばかりの人でも20kmくらいなら初日から攻められる範囲だが、自転車で長距離を走る時は水分補給をマメに取ることが必須。
※走ってると汗も乾いて、知らず知らずのうちにめちゃめちゃ水分を失っているもの。水分・栄養補給を怠って長距離ライドを行うと、文字通り本当に倒れるので要注意
5.スマホ用自転車ホルダー(1,000円ちょい)
自転車にスマホとか、ガタガタ揺れるしどうなの?と、どちらかと言うと懐疑的な方であったが、最近のやつは凄い。
まず取り付けが楽。普段使わない時は玄関のシューズラックとかに置いておいて、必要な時には簡単に取り付けられるし、ホルダー自体の固定感というか安心感が凄い。
スマホの固定についても安心感があり、iPhone6を設置して悪路を走った際も全く不安を感じなかった。
商品名にもあるが、ガッチリ固定した後でも360度回転する仕様になっていて、画面を横向きにしたり角度の微調整など痒い所に手が届く。
サイコンの代替アプリRuntastic Road Bikeが捗る捗る・・・
6.サドルバック(2,000円ちょい)
サドルの下(裏側)に設置するタイプのバックだ。
スポーツサイクルには前カゴを付けないのがデフォルトで、基本的に荷物はバックパックなどで背負うしかないが、こういったバックを一つ持っておくと街乗りにも便利だ。
長距離を走りたい時はこれにカロリーメイトなり甘〜い羊羹なり栄養補給食を入れておく。
くどいようだが、本当に栄養補給を怠るとマジで倒れるので注意です
追加アイテムってどれだけ揃えるべき?
自転車はお金のかかる趣味と言われるが、ハマると本当にどんどん追加でパーツなりを買いたくなってしまう。正直キリがない。
それで趣味として充実するのであれば良いが、ライトユーザーは今回紹介したアイテムくらいで留めておいても十二分に思う。というかこれくらい揃えておくと、一定程度の満足感が得られるだろう、という思いで紹介した。
他にもヘルメットだの空気入れだのといい出したら本当にキリがないので今回はここまで。
【不動産投資】一見デメリットばかりの不動産投資を敢えて選択する人のロジックを懇切丁寧に解説する
クレジットカードの読みものさんで不動産投資について随分と偏った記事があったので、不動産投資に前向きな僕が我慢できず、言及したくなったので記事を書いてみました。こういったオピニオン系の記事は偏っていればいるほど炎上議論が活発になり、ある意味狙い通りなんでしょうかね。
同氏の考える不動産投資のデメリット
- 購入リスク…購入した物件に欠陥があるかもしれない可能性
- 借入リスク…銀行から大金を借りることの怖さ
- 空き家リスク…借りる人が現れなければ赤字になる危険性
- 補修リスク…突如、物件が壊れたりした時の修理費用
- 火災リスク…住人が火事を起こしてしまった場合の対処
- 天災リスク…地震や噴火などのリスク
- 事故物件リスク…自殺や殺人などの、事故物件になる危険性
- 賃料リスク…不人気地域や大学撤退などによる賃料ダウン
- 未払いリスク…賃料を払ってくれない入居者に対するリスク
- 訴訟リスク…賃料未払いで追い出した入居者からの訴訟リスク
- 税金リスク…個人所得であれば利益に対して最大55%の税金
- 売却リスク…売ろうとしてもなかなか売れない&安値になる危険性
- 手数料リスク…不動産購入&売却時にかかる不動産仲介手数料
- 確定申告リスク…経費を申請するには確定申告をする手間が必要
- 情報漏洩リスク…登記簿を見れば、誰が所有してるかわかる怖さ
- 手続きの手間…不動産会社や入居者との手続きにも手間が必要
まず、リスクとデメリットが同一の意味で使用されている点についてそもそもの違和感を感じますが、それは置いておいたとして一つずつ言い訳をしてみたいと思います。
※そもそもビジネスとして考えた時に、上記のように"リスク"として顕在化されている時点で、当然それらにはリスクをコントロールするための保険(打ち手)がそれなりに用意されているものです。それらの打ち手が業界的に不十分である、という問題提起であれば素敵なエントリーになったと思いますが・・・というぼやきは無用ですかね
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1.購入リスク…購入した物件に欠陥があるかもしれない可能性
当然、物件を購入する前には現地調査を行います。外壁のひび割れや天井の雨漏りの跡など、顕在化されているものはその時点で欠陥として売買交渉時に明らかにし、場合によっては物件価格から当該欠陥の修復代金分を値引いたりするのが通常です。
こうした目利きが出来ない人や全て仲介会社にお任せ〜の人にとってはリスクとして捉えられるかもしれませんが、そういう人はそもそも本気で勝ちに行っていないスタイルですのでビジネスや投資としての土台に上がっていないケースです。
2.借入リスク...銀行から大金を借りることの怖さ
正直これをリスクというには少々言葉選びが乱暴にも思いますが、言うなれば資金繰り悪化による破産リスクとなるでしょうか。
これについても不動産投資においてはコントロール可能なリスクとなります。FXや株においてもレバレッジや信用取引として同じようなリスクを孕んでいますが、当然レバレジを効かせればハイリスク・ハイリターンとなり、リスクを少なくする戦略を取る場合においては低価格な物件や自己資金を物件価格の○割投じる、などで対応することとなります。
資産無き者が一財を築くのであれば最低限取るべきリスクとも思いますが(そもそも銀行が貸してくれないがため、物件を買えないことの方がリスクですね)
3.空き家リスク…借りる人が現れなければ赤字になる危険性
大家になれば自動的に賃料収入が不労所得として入ってくる、という前提でのリスクと定義されているように感じますが、当然大家も空き家を最小限にする経営努力を行います。
所有アパートを優先的に紹介してもらえるように仲介業者への営業努力を行ったり、物件の付加価値を高めるためのリフォームを行ったり、場合によっては価格を地域最安値などに見直すことで空室リスクを最小限に留めることが可能です。
(だから安心!というわけではありませんが、対処法がいくつもあることを吟味されていないところが違和感です)
4.補修リスク…突如、物件が壊れたりした時の修理費用
火災保険というものをご存知なのでしょうか。例えばアフィリエイトで生計を立てているケースで、突如、WEBサイトがハッキングにより削除・改変され、たまたまバックアップデータもストレージの故障等により飛んでしまった時のリスクと比較すると、補修リスクのほうが打ち手としては随分と明確にノウハウがあるように思います。
また、当然勝ちにいく不動産投資においては想定されるコストとなる修繕費は毎月積み立てており、経年劣化等の補修には対応したとしても利が残るように計算されています。
5.火災リスク…住人が火事を起こしてしまった場合の対処
火災保険とうものを・・・・
6.天災リスク…地震や噴火などのリスク
地震保険というものを・・・というのは冗談で、確かにこれはコントロール不可能なリスクかもしれません。福島原発の近隣で所有していたアパートが運営できなくなることは大ダメージでしょう。このリスクをコントロールできるとすれば、そもそも物件購入段階で天災リスクについては十分に検討する必要があるでしょう。
7.事故物件リスク…自殺や殺人などの、事故物件になる危険性
これも不動産投資を実践する大家からすると最も恐ろしい部類に入るリスクです。メガ大家と呼ばれるような何十棟も収益不動産を所有する人ならそれなりの確率で遭遇するリスクです。
個の物件だけで対応するには限界があるリスクですので、この場合は1棟がダメになっても複数棟所有することでダメージを軽減させる等の分散投資を行っていることが重要なポイントでしょう。
そのため、走り始めは中規模以上のマンションなどを精一杯の自己資金で購入する集中投資よりも、2〜6戸程度の小規模アパートを複数棟所有するスタイルで足場をしっかりと固めることがリスクへの対策となると思います。
8.賃料リスク…不人気地域や大学撤退などによる賃料ダウン
不人気地域の物件はそもそも買わない(ようにちゃんとリサーチする)、という前提はさておき、購入時点では賃貸需要に恵まれていたのに大学や大手企業の工場が撤退したが故に賃貸需要が無くなるリスクはあります。
ただ、私立大学の首都圏回帰や工場の集中化等、今時のトレンドとしてはこうした偏った賃貸需要に期待した収益不動産の購入は賢い選択とはされておらず、やはり勉強不足の人任せ投資家が陥る事例でしょう。(そもそも不動産投資自体のデメリット、とまで言い切るものではないでしょう)
9.未払いリスク…賃料を払ってくれない入居者に対するリスク
一時的にキャッシュフローが悪化するリスクのことであれば、その通りだと思います。
打ち手としては、それなりの手数料が必要ですが、賃料保証会社を間に挟むことや、家賃回収を行う管理会社との関係値構築が肝となるでしょう。
ただ、夜逃げをされてしまうケースを除くと、よっぽどでない限り賃料をとりっぱぐれることは日本の民法上は少ないでしょう。
10.訴訟リスク…賃料未払いで追い出した入居者からの訴訟リスク
これはどういったケースなのでしょうか。賃貸借契約に則り、賃料が未払いであるため契約が解除となった後に、元借り主が貸主を訴えるとすれば。。。
例えば、退去後に残された家財を一方的に処分した、等に対する訴訟であればリスクとしてはあり得るかもしれません。そうしたことに対応するため、賃貸借契約書中には、借り主に起因する事由により契約解除となった際の対応方法について、明確に記載する必要があるでしょう。つまり一定程度コントロール可能なリスクかと思います。
11.税金リスク…個人所得であれば利益に対して最大55%の税金
仰るとおりのリスクがあるので、一定程度の規模になると税金面で優遇措置を得るため、法人化するのが定石ですね。よって55%のリスクはコントロール可能です。
12.売却リスク…売ろうとしてもなかなか売れない&安値になる危険性
出口戦略をどう考えるか、ですが、不動産資産というものの性質上、株などの金融資産と比べ流動性が低いのは確かです(同様に購入時にも時間が非常にかかることが多い)。
一にも二にも、最初の物件選定の(入り口)時点で勝負が決することでしょう。そのため、なんとなく良さそうだな、という不確かな感覚での不動産購入は避けるべきです。「サラリーマンの皆様の資産運用のお手伝いを・・・」として掛かってくる不動産営業の電話はこうした地雷が大半でしょう。
13.手数料リスク…不動産購入&売却時にかかる不動産仲介手数料
そもそもこれはリスクという言葉に該当しませんので割愛します。
参考に、400万以上の物件であれば物件価格の3%+6万円が仲介手数料となり、物件価格のうち土地代を除いた金額には消費税8%を乗じた金額が必要となります。
これらのことを知らない不動産投資家であれば、購入段階で「え、仲介手数料なんてかかかるの!?想定してないんだけど!」となるかもしれませんが、、、これはリスクなのでしょうか?
14.確定申告リスク…経費を申請するには確定申告をする手間が必要
手間=リスク、ではないですね。サラリーマンと違って確定申告をすることで様々な支出を経費化出来るメリットが逆にあると思います。
15.情報漏洩リスク…登記簿を見れば、誰が所有してるかわかる怖さ
不動産投資は、その性質上、経営とほぼニアリーです。当然、代表取締役の氏名等はどの企業も明らかにされるべきもので、逆に言うとそこを明らかにされない人とはビジネス上の付き合いは出来ないのが社会通念でしょう。ところで情報漏えいというのは名前が知れ渡ることのリスクのことでしょうか?実名SNSよりかは余程マイルドなリスクと思います。
16.手続きの手間…不動産会社や入居者との手続きにも手間が必要
2年契約が基本ですので頻度は高くありませんが、こういった手続き時の契約書を読み込めないお任せ気質の人には向いていない投資(ビジネス)であることは間違いないでしょう。この手間を惜しむ人は不動産投資ではなく、アフィリエイトで毎日記事更新に勤しむべきなんでしょうかね(こちらのほうが余程大変に稼働がかかると思いますが)
REITと不動産投資は同じ土俵で比べるものではない
同氏は、不動産投資をやるくらいなら年利3〜10%のREITの方がプロにお任せで投資として優れている、不動産投資は2〜7%程度の利回りだし、とのことですが、不動産投資のメリットを検討されていない意見と感じざるを得ません。
不動産投資の最大のメリットは、金融機関から自己資金10倍〜程度の莫大な借り入れが可能であり、言わば他人のお金で勝負ができることです。500万の資金を持つ人が5,000万を借り入れ物件を購入、利回り10%で年間500万の収入がある物件を手にすれば、対自己資金に対する利回りは100%になります。
「間違いなくREITで年間3〜10%儲かるから5,000万貸してくれ!」と言って貸してくれる金融機関はまず間違いなくこの世に無いと思いますが、不動産投資は貸してくれます。
不動産投資は不動産そのものに担保価値があるから借り入れが可能となり、借り主本人の属性(年収などのステータス)も重要ですが、自分が買いたいと思っている不動産の価値も味方につけられるのが最も異なる点です。
加えて、REITはインカムゲインこそ3〜10%と手堅いでしょうが、資産価値が株や投資信託と同様日夜変動するため、投機的なリスクを孕んでいることも無視できない点です。
まとめ
長々と書きましたが、資金面でほぼノーリスクのアフィリエイトなどと違い、不動産投資は間違いなく高リスクではあります。ただ、リスクを取ること、リスクがあること自体をデメリットというのは極論過ぎて、偏りがある意見であると言わざるをえないと思います。
また、一般的に参入障壁が高く素人が手を出しにくいジャンルであることは間違いないでしょう。だからこそ、ライバルが限られていて、着実に勝ちにいきやすい投資であることとも捉えられるのではないでしょうか。