結婚のメリットを資産形成の観点から考える

結婚生活も3年が過ぎて、そろそろ新婚とは言えないくらいのキャリアになってきました。
僕の場合は20代中盤で結婚をしたため、地元の同級生と比較すると遅めであり、会社の同期と比べれば早めに身を固めた感じでした。

打算的な訴求にあまり意味はないかもしれませんが、結果的に結婚してから「すげー!」と感じた金銭面など、僕が資産形成を考える上でのメリットをまとめました。
子どものことや一人の時間の価値の重みは人それぞれですので言及しないこととします。
まぁこの辺を無視した上で今回伝えた内容だけを鵜呑みにしないようご留意くださいませ。

 

共働きはあまりにも最強

会社の上司とかでたまにいませんか、結婚しているけど子どもがおらず、共働きの人。そういった人は、親や親族のなんの後ろ盾がなくとも、もうアッパーマス層は余裕で超え、準富裕層になってたりします。

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出典:野村総合研究所(NRI)

平日シャカリキに働いてお金を使う暇が無いサラリーマンには共感頂けると思いますが、飲み会でもなければ平日の支出なんてたかがしれています。
僕個人の話で言えば、タバコは吸わずお酒も付き合いで月に1回飲むか飲まないか、という程度でしてコンビニで無意識にお金を使っていたとしても1日に2,000円も使わず生活しています。

奥さんもほぼ同様の生活を送っていると、食費·生活費関係の月の支出は2人合計で15万もあれば十分で、内訳には高頻度で繰り広げられる晩ごはんの外食(月2回は焼肉や寿司なんかも)代も含まれています。

それらに加えて家賃(都心で10万前後と見積もる)や光熱費·通信費·保険等を加味しても、大体一人分の可処分所得か、少しオーバーするくらいでまかなえてしまいます。

 

最近はそうでもないかもしれませんが、一人分の給与で家族を養うのが昔はスタンダードだったことを考えれば、2人で生活しても一人分の所得で収まるのはある意味当たり前ですよね。

当たり前すぎることを何言ってんだって感じかもしれませんが、一人分で収まるってことはもう一人分の所得が丸々余剰金となります。
奥さんが年収300万円な220~240万円くらい、年収550万円なら400万円くらいが手元に残ったりします。

 

400万円。独身だと相当高収入な職業につけないと、その額を貯蓄に回すのはまず厳しい数字ですよね。

年収1,000万円クラスで可処分所得が700万円だとすると、300万円くらいの支出に抑えられてやっと手にできるのが400万円です。

年収1,000万円。あなたのいる組織では何歳でどの役職までいけば得られる数字でしょうか?僕が所属する組織でも、幸い出世の道が開ければありえない数字ではありませんが、20代ではまず不可能で30代も後半になってやっと、という具合です。
そんな大金が20代中盤の第二新卒くらいの社会人が"結婚×共働き"で一瞬で実現できてしまうことに、当時はとても衝撃的でした。

 

貯蓄や資産形成を度外視すれば、例えば400万円あれば年に2回は豪華な海外旅行(一人50万~)にも行けるし、20代には似合わない高級な外車やレクサスなんかも2年くらいで買えちゃったりします。

都内でなければ3,500万円くらいの戸建てやマンションなんかも買って、10年もしない期間で完済ができちゃったりします。完済後は家賃がかからないので更に年100万~のブーストがかかりますね。人生なんとイージーなことか。

 

40過ぎまでそんな生活をすれば、もう働かないでアメリカの株でも買って年利5%で回せば、慎ましやかな生活では使ってもお金が減らない領域まで辿り着けたりします。皮算用がはかどりますね。

なんの後ろ盾もない、普通のサラリーマンでも実現可能な富裕層への一番の近道が共働きなのではないでしょうか。

 

共働きはバラ色なのか

もちろん、デメリットについても多少の言及はしておかないと説得力に欠けると思いますのでいくつか上げておきます。

1.自分だけのお金じゃない

一定の資産形成後はアメリカの株で~という記述をしましたが、資産は自分だけではなく夫婦二人のものになります。
片方だけが投資に回したいと思っても、リスク資産へポジションを置くこと、しかもその額が生活を支えるレベルということであればリスク資産は数千万円レベルにはなります。

1%市場が動けば月の給料ぐらいのお金が一瞬で増減します。マス層の常識では考えられない感覚ですよね。
ここへの理解が得られず預金で塩漬け、なんていうのはありがちなのではないでしょうか。

 

また、それだけお金があるんだから色んなことにお金を使いたくなったりもするでしょう。
バリバリ働くためならパリッとしたスーツにカバン、靴も揃えて出来るビジネスパーソンを演出しなければいけない環境からの外圧も想定されます。

意見を合わせるのは簡単ではありませんが、基本的に複数人ですり合わせた方が投資も浪費も消極的な姿勢になる傾向が強い思います。それも良し悪しですが。

 

2.有限であること

いつまでこの状態でいられるのか、は意識しておくべきです。
結婚した当初、衝撃を受けたとは言いつつも、30歳前後には子どもを授かりたい、なんて話があればこの状況はたかだか3年程度で終わってしまうかもしれません。

「年間400万円を仮に20年間維持できたら〜」なんてシミュレーションはまさに皮算用に終わる可能性が高いです。

ですので、この数年のボーナスタイムをどう捉えるかに戦略が必要と思っており、自分たちへの投資(浪費)に重きを置くのか、資産を築く雪だるまの核の最大化を図るのか。

 

お金よりも相性が大事

これを言っちゃうと身も蓋もありませんが、冒頭にもあったように、打算的な理由だけで結婚してもまずうまくいかないことでしょう。ここで言う「うまくいかない」は継続性に欠ける、という意味です。資産形成において、短期間ではインパクトはさほどなく、10年·20年と続けるからこそ優位な結果が得られるので、無理なく継続できる(=末永く一緒にいたいと思える)ということは何よりも重要なパートだったりします。(そもそも結婚の前提ですけどね)

 

結婚したら俺の・私の自由なお金が、と悩んでいる人の参考になれば幸いです。

では!