【SONYミラーレス一眼】αEマウントのコスパ◎単焦点レンズを3本紹介する

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初めて一眼カメラを手にした後、どういった感想を持つことが多いだろうか。

一眼カメラの最初の関門は、本体の価格がコンデジの数倍と、まず買うところからだが、次にくる関門は「あれ?思ってたより綺麗に取れなくね?」である。

 

単純に始めたばかりでスキルが低いことが主な要因だろうが、最初からセットで付いてくる標準レンズのスペックに物足りていないということも大きく起因するところと思う。

 

買ったばかりで更なる追加の投資は辛いだろうが、一眼カメラのメリットは「レンズを変えることで全く世界観(表現力)が変わる」ことに尽きる。せっかく買った一眼カメラに満足できていない時には、今回紹介するレンズを試してみて欲しい。

ちなみに家電量販店のカメラコーナーには、レンズの展示もあり、本体を持参することでその場で試せるものも多い。安いものでレンズ一本一本がコンデジと同じくらいの価格感であるため、是非吟味した上で選んでもらいたい。

 

なお、以前の記事で紹介したように僕は圧倒的にボケ写真贔屓である。理由は、入門者であればあるほどボケ気味の写真のほうが「それ」っぽく、キャッチーで雰囲気のある写真に思えて満足度を高く感じられると思っているからだ。

よって、例のごとくF値小さめのレンズを中心に、コストパフォーマンス重視で紹介する。

 

 

1.中・望遠レンズ SEL50F18

SONY E 50mm F1.8 OSS※Eマウント用レンズ(ソニー ミラーレス一眼用) SEL50F18-B

SONY E 50mm F1.8 OSS※Eマウント用レンズ(ソニー ミラーレス一眼用) SEL50F18-B

 価格:26,000〜29,000円 ※16/7/1時点

 

標準キットで付いてくるレンズで一眼っぽい写真が取れない理由としては、最低F値が大きくボケ写真が取れないからだ。一般的に、F値が1.○台に入ってくるとかなり小さい部類になり、値段も反比例して高額になっていく。F1.4などのレンズは調べて貰えればわかるが、平気で4万〜と、もう一台本体が買えてしまいそうなくらいの価格設定である。

 

一方、どのメーカーでもF値が小さい1.8くらいのレンズを1〜2本、安く売っている場合がある。いわゆる「撒き餌(まきえ)レンズ」と呼ばれ、要するに安くて良いレンズのことだ。

一眼カメラのレンズはメーカー毎に規格が異なるため、そのレンズを買わせることで、メーカーからすると囲い込みに繋がる。

つまり「撒き餌レンズ」はメーカーからしても、安物の粗悪品ではなく、正真正銘の「良い物を安く提供する」ことを目指しているものであり、囲い込んだ後に他のレンズで利益を確保していくといったビジネスモデルと言える。

メーカーの戦略通りではあるが、撒き餌レンズをまず購入することはユーザにとって常套手段であり、お買い得であることは言うまでも無いだろう。

 

ちなみに上記で紹介しているレンズは、F1.8と申し分なくボケボケ写真が撮れるスペックである。

一点、デメリットとしては50mmと中・望遠レンズであるため普通の距離だと、被写体がかなりズーム(アップ)の状態で写真に収まることになるだろう。

例えば、外食時にテーブルの上に並べられた料理を収めようと思っても、座ったままでは一皿のどアップしか写らず、立ち上がって撮影する必要があるなど、そうした用途には向かないレンズだ。

 

そもそもボケ味を活かす写真というのは、被写体にピントを合わせ、背景をぼかすことでより被写体に目が行く(強調される)ことを目的とするので、奥行きのある構図(人と風景など)で真価を発揮する。

 

このレンズで撮られた写真については、以下のサイトを参照するとイメージが沸くだろう。

www.weed-7777.me

 

 

2.広角レンズ SEL16F28

SONY 単焦点広角レンズ E 16mm F2.8 SEL16F28 APS-C対応

SONY 単焦点広角レンズ E 16mm F2.8 SEL16F28 APS-C対応

価格:22,000〜30,000円 ※16/7/1時点

 

1で紹介したレンズはボケ味に強いが、ズーム気味の写真に適していることを紹介したが、このレンズは逆で16mmと広角レンズと言われる部類に入る。

広角レンズが活躍するシーンとしては、室内での撮影など狭い空間で広い画を取ることが目的のレンズとなる。先ほどのレンズでは苦手とする料理の写真や、友達やカップルなどで自撮りする際にも広角である方が背景も広く写すことが出来、いい画になるだろう。 

この部類のレンズは、パンケーキレンズとの愛称もあり、かなり小さい(薄い)ので持ち運びも面倒でない点もメリットだ。

 

なお、このレンズはワイドコンバーターと呼ばれるアイテムと合わせることで、真価を発揮する。

 

SONY Eマウント用 ウルトラワイドコンバーター NEXシリーズ 3A/3D/3K/5A/5D/5K対応 VCL-ECU1

SONY Eマウント用 ウルトラワイドコンバーター NEXシリーズ 3A/3D/3K/5A/5D/5K対応 VCL-ECU1

元々広角のレンズを、更に広角にするアイテムで、相当広い画が撮れるようになる。賃貸物件サイトなどで室内を広く見せるための写真撮影には、こういった超広角レンズが使用されている。オシャレなカフェの店内を撮影してみる時などにもいいだろう。

 

3.バランス型 SIGMA 30mm F2.8 DN

SIGMA 単焦点標準レンズ Art 30mm F2.8 DN ブラック ソニーEマウント用 ミラーレスカメラ専用 929701

SIGMA 単焦点標準レンズ Art 30mm F2.8 DN ブラック ソニーEマウント用 ミラーレスカメラ専用 929701

 

価格:16,000〜20,000円 ※16/7/1時点

 

最後に、これまでに紹介した2本のレンズのちょうど中間にあるようなレンズを紹介する。

まずスペックとしては、F2.8とそれなりの数値に見えるが、標準レンズのF値が最小値でF3.5となるため、差が0.7あると結構な違いを感じられるだろう。

画角は30mmとちょうどよい画が取れ、手で持った自撮りの撮影だとやや画面が窮屈になるくらいで不可能ではない、といった具合だ。散歩や外出時に気軽に撮影する、といった際に適している。

そして何よりも、価格が安いし、安いのにとても綺麗な写真が撮れるのがこのレンズの最大の特徴だ。価格.comのレビューでも4.7と高評価で、色味にメリハリのあるなど定評を得られている。

 

ちなみにメーカーはこの商品だけSONYではなくSIGMAというメーカーだが、SIGMAは色々なメーカーのカメラの規格に合うレンズを作っている会社で、良い商品を作ることで定評があり、信頼性もとてもあるので安心して欲しい。

 

もし、カメラ本体の購入はこれから、というのであれば標準レンズが付いてくるキットよりも安い「カメラ本体」だけを単品で購入し、このレンズを最初の一本にするというのも良いだろう。

 

 

最後に

今回は単焦点レンズのみを紹介した。

一度レンズを買い足すと、はじめは違いに感動し、「もっと他のレンズも欲しい!」と物欲が出てしまうだろう。

しかし、冒頭と矛盾するかもしれないが、いい写真を撮るには良いレンズだけでなく、足を使い、自分で構図を探しだすスキルが必ず必要になる。そういった癖を体に染み込ませる意味でも、便利なズームレンズに慣れる前に、単焦点レンズから練習するのをおすすめしたい。