【8万円以下で揃える】デジタル一眼レフカメラをこれから始めたい人へオススメ3機種

誰しもが一度は"カメラを趣味に"と思ったことがあるのではないだろうか。

僕もスマホのカメラで十分と思いつつも、やはり一眼レフ独特の背景ボケボケの写真を見てはこんな風に自分も取れたらなと思っていた。 

本格的なカメラとなると、価格的になかなか手が出ないと思われがちだが、最近はカメラのスペックもほぼ頭打ちで、ハイスペックモデルの型落ちがお手頃価格だったりとカメラを始めるにはかなりハードルが下がっている状況なのだ。

カメラを始めようかな・・・と悩んでいる初心者の背中を押すべく、なめらかに一眼レフの魅力が理解されるように僕なりの言葉で紹介していこうと思う。

 

 

一眼レフカメラの魅力

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誤解を恐れず、初心者がまずカメラに求め、再現したい描写は、僕はボケ味だと思っている。

失敗事例としてありがちなのが、標準ズームレンズが付属するエントリーモデルのカメラを購入したが、大したボケも表現できないことから満足できず飽きてしまうケース。

ボケ味を自在に操れた感じがする時に、「あれ、カメラ楽しいんじゃね?」となるのだ。

ではそのボケ味を表現出来つつ、後々に後悔しない機種選びを低価格に済ますにはどうしたらよいだろうか。

 

結論から、型落ちのミドルグレード本体+F1.8程度の明るいレンズの組み合わせをおすすめしたい。

「F?何言ってんの?」な人のために順を追って説明したい。

 

最初に悩みがちな3つのポイント

一眼レフカメラの世界はとにかく選択肢が膨大で、何が良い悪いの基準を持てていない初心者にとっては、まさしく"わからないことがわからない"状態に陥りがちだ。

僕は性格上、ある程度自分で納得できないとカメラのような高額な買い物は購入に踏み切れないのだが、同様に考える人は多いと思う。

細かな説明は無数にある解説サイトを参照して頂きつつ、ここでは要所をかいつまんで最低限の知識と入門時のありがちな悩み解消のポイントを紹介する。

 

悩んだらメーカーはキヤノンかニコンを選んでおけば間違いない

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まず家電量販店に行ってカメラコーナーに立ち寄ると、様々なメーカー毎にカメラやレンズが陳列されていてどこを覗くか迷うだろう。

どのメーカーが良いなどというのは一口では語れず、ここは好みが影響してくるところだ。 

一眼レフカメラはレンズ含め本体以外に買い足していくアイテムが多く、それらは最初に買った本体に合うものを選んでいくこととなり、後戻りは出来ない(経済的に勿体無い)ため最初の一台目はとても重要だ。

メーカー毎の特徴は価格.comを参照願いたいがざっくり3つだけ紹介したい。

①キヤノン

国内のメーカーとしては市場シェア1位、言うまでもなくレンズも豊富。

ニコンよりも暖色(黄色、オレンジ)系の描写になり、人物描写に強い

結婚式場や集合写真など、日常の中で接する機会のあるプロのカメラマンはキャノンのカメラを使っている人が多い気がする。

②ニコン

キヤノンと並ぶ日本の2代カメラメーカー。元々はレンズを中心としたモノづくりだったとかでその種類も豊富。ニコンを選んで後から後悔する可能性は非常に低いだろう。

特徴としては、より現実を見たままに近い描写を目指すメーカーの方針のためか、比較的やや青みが強い写真になりやすく風景などの描写が得意なイメージ

③ソニー

ミラーレス一眼の雄。ペンタックスと悩んだがYouTuberにも人気な軽くて液晶が180度反転するカメラが多数あることや、かなり綺麗な描写が可能なのにミラーレスの恩恵でキヤノンやニコンの一眼レフよりも重量が相当に軽く、ハマる人には合うメーカーだろう。

レンズの種類は前2メーカーと比べれば少ないが、それでも十分に満足いくほどの品揃いはあり、最強レンズメーカーのカール・ツァイスのラインナップもあることから一定程度のレベルまでは耐えられるだろう。

※ちなみに僕はソニーのNEX-5Rというカメラを使っていたため、正直ソニー贔屓です

デジタル一眼vsミラーレス一眼

本稿の趣旨であるボケ味は正直どちらのタイプでも十二分に描写が可能で、基本的に入門者の方々が求めるレベルの写真はどちらでも対応可能だ。それでもいざ買うとなると当然のように悩まされる選択肢であるため、基礎知識として知っておいたほうがよいことからさっくりと紹介しておきたい。

デジ一とミラーレスの違いをひとことで言うと、ファインダー(左目で除く穴)があるか無いかだ。

デジタル一眼の特徴

  • 重い(600~800g)
  • ファインダー(左目で除く穴)がある
  • 歴史(技術の蓄積)があり、同価格帯のミラーレスより高スペックの傾向
  • ニコンやキャノンを選ぶなら必然的にデジタル一眼になる

ミラーレス一眼の特徴

  • 軽い(200~500g)
  • ファインダーが無い(上位機種だと擬似ファインダーがあったりもする)
  • 描写性能はデジ一にやや劣る(初心者には関係ないレベル)
  • お手軽ではあるものの、ファインダーで覗きながら写真を撮る"カメラやってます感"が無い

結論としては最初に伝えたように個人的にはどっちでもいいと思っている軽いほうが良ければミラーレスだし、現時点では選択肢を狭めたくないとか、もしかしたら将来的に何本もレンズを買い足していくヘビーユーザーへの昇華を少しでも意識しているとなればデジタル一眼でキヤノンかニコンを選択することをオススメする。

レンズはF値1.8など小さいものを選ぶべし

一眼レフカメラはレンズとカメラの組み合わせで表現できる幅が冗談抜きで死ぬほど変わる。

逆に言えば、持っているのがまずまずなボディ(本体)であったとしても、後から良いレンズを買い足せばリカバリは十分に可能だ。

F値、焦点距離、マウント、レンズサイズなど山程あるレンズ選びのポイントから以下の3つを厳選した。

単焦点・ズーム・望遠・マクロ・広角

コンパクトデジカメやiPhoneのカメラを使っていれば当然のように備わっているズーム機能は、実はデジイチの世界では全く標準機能ではない。運動会で走る我が子をズームで取りたい時はレンズを交換し、花や蝶をアップで撮りたい時はレンズを交換し、奥さんをモデルにボケたイケてる写真を取りたい時はレンズを交換し・・・が一眼レフカメラの本来の使い方だ。

どれもその用途に合わせて最適化された尖った性能として存在意義があるが、入門時点では当然オーバースペックなので、はっきりざっくり言って最初は単焦点が一本目、必要に応じてズームレンズを追加投資僕は十分だと思っている。

F値

人間の目の瞳孔に例えられたりもするが、要するに眩しい時は少ししか開かず暗いときは全開であったりと、その開き具合のことだ。

単純に明るい暗いの違いだけでなく、最も大事なボケ味も実はこのF値に大きく左右される。詳しい原理はここでは説明できないが、以下の通りのイメージで覚えておけば間違いない。

 F値が小さい=明るくてボケる

 F値が大きい=暗くてボケない(≒全体にピントが合わせられる)

状況に応じてメリットデメリットがあり、今はF値が小さい=ボケて素敵な写真が撮れる!と覚えておこう。

焦点距離

焦点距離という漢字から実際に写真を撮る上でどんな影響があるのかイメージしにくいと思うが、ざっくり以下の項目だけ意識しておけばいいと思う。

 焦点距離○○mm

  ○○の数値が小さい→画角が広くなる(ワイド)

  ○○の数値が大きい→画角が狭くなる(ズーム)

自撮りをするとか、部屋全体を撮りたいとかは○○mmの数値が小さいほうが良く、ズームにどれだけ出来るかは逆に○○mの数値が大きくないといけない。

Amazonなどでレンズを見ると商品名に「16-50mm」や「50mm」といった表記があるが、これの違いはレンズをねじるとズーム出来るのか出来ないのかの違いだ。

ズームできる方が便利とおもいきや、そういったレンズは反対にF値に幅がなかったりと画質が良くないなど表現力が弱いことが多い。

 

結局何買えばいいの?

これまでに紹介したポイントを踏まえ、以下の組み合わせをおすすめする。

 

①ニコン D7000(D7100) & 50mm F1.8単焦点レンズ

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7000 ボディー

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7100 ボディー D7100

Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G

 

②キヤノン EOS60D & 50mm F1.8単焦点レンズ

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 60D ボディ EOS60D

Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 II フルサイズ対応

 

③SONY NEX α6000 & SEL50F1.8単焦点レンズ

ソニー SONY ミラーレス一眼 α6000 ボディ ブラック ILCE-6000 B

SONY E 50mm F1.8 OSS※Eマウント用レンズ(ソニー ミラーレス一眼用) SEL50F18-B

 

色々と紹介はしてみたが、このいずれかのカメラを買っておけば大体のシーンに対応できるし、余程のこだわりが後から生まれないかぎり後悔することはないだろう。 

どの組み合わせでも新品で8万以内(D7100は例外)、中古で探せば6万程度には収まるため、最悪部屋のインテリア(そうはならないことを祈るが)になってしまってもダメージは抑えられる。

 

F値が低く、かつ価格を抑えるために50mmとやや望遠気味のレンズとなっているが、単焦点レンズは立ち回りを体で覚えられるし最初の一本にはありな選択肢だと思っている。

なにより単焦点で撮れる綺麗なボケボケ写真に慣れると、標準ズームレンズ等の安いズームレンズでは如何に便利とはいえ満足できなくなってしまうと思うので2本目は慎重に検討してもらいたい(体験談です)

 

どれも比較的古かったり型落ち機種ではあるが、新しいエントリーモデル(ニコンのD3000番台とかキヤノンのkissの4万円くらいのとか)と同価格帯なら、絶対に絶対に今回紹介したカメラ達(もしくは同グレード帯のもの)のほうが買った直後もしばらく使い倒した後も満足度が高いはずなので、安易にエントリーモデルに流れないで欲しいと僕は思う。

安物の新品を買うくらいなら、カメラが好きそうな店員さん捕まえて安い中古のミドルグレードを発掘して使い倒す。そんな風にしてカメラにちゃんと魅了される人が増えていけばいいと思っている。